お世話になります、カシワバラ・コーポレーション工事管理本部です。日々の作業にご尽力いただきありがとうございます。
カシワバラの現場では、さまざまな資格者の配置が義務付けられており、主なものとして、足場の組立て等作業主任者、玉掛け、酸素欠乏危険作業主任者(第1種、第2種)、有機溶剤作業主任者、特定化学物質作業主任者、高所作業車運転、石綿作業主任者などがあります。
協力会社の皆様におかれましても、資格の必要性は十分に理解いただいていると思います。弊社でも現場パトロールの際、資格の写しを確認する機会があり、中には、10年以上前に資格を取得されているベテランの方もおられます。
ベテランの方が配置されて安心だと思う反面、10年前に取得された資格内容を覚えておられるのか、また、改正された内容なども把握されているのか、不安に思うこともあります。我々の年代は、10年一昔と言っていましたが、現在は、3~5年が一昔と認識されている方が半数以上おられるようです。
元請工事の場合、監督者は◯◯施工管理技士など、国家資格の配置が必要で、当該資格は必ず5年に一回の更新があり、更新時は、丸一日の講習と確認テストが実施されます。
建設業法も何年かごとに改正され、従来の内容が変わるケースも少なくはないため、定期的に講習を受ける必要があるのは理解できるいっぽうで、作業をされている方の安全を守るために必要な資格に関して、定期的に講習を受けているかと言われれば、もしかしたら受けていない方が多いのかもしれません。
「労働災害の防止のための業務に従事する者に対する能力向上教育に関する指針」の中で、事業者は、安全衛生業務従事者に対する能力向上教育の実施に当たっては、事業場の実態を踏まえつつ本指針に基づき実施するよう努めなければならない。とあり、これは、義務ではなく、努力義務(努めなければならない)なので、極論は受けなくても作業ができてしまいます。
人は「できるだけ」と言われれば、面倒なことは避けてしまいます。逆に罰則があるものは、理由いかんなく、嫌でも守らざるを得ないでしょう。しかしながら、過去に発生した人身事故をみると、作業主任者の職務を正しく理解し遂行できていたら、事故は起きていなかったと思ってしまうケースも少なくありません。法令は最低限のルール、はやり、プラスアルファーの知識と行動を安全値として持ち合わすことができればと思ってしまいます。
有資格者の方の更なるスキルアップ、より安全な作業のために、受講状況の再度見直し、5年1回の能力向上教育の受講を検討頂ければ幸いです。
参考サイト